研究課題
基盤研究(C)
添削コメントに基づく論文推敲は,研究活動を進める上で重要な作業である.しかし,推敲経験の浅い者は,熟練者の添削意図を上手く理解できず,折角のコメントを論文改善に活かし切れないケースが少なくない.本研究では,添削意図と修正意図の差異の示唆により,未熟者に改善方針を意識させる仕組みの開発を目指す.そのために,熟練者と未熟者の注視箇所の差異,添削意図との乖離が疑われる修正箇所の抽出手法を開発する.その上で,熟練者と未熟者の注視箇所,文章の変遷,誤修正箇所を対応づけて推敲経緯を抽出する手法を開発する.これらに基づいて,論文推敲経緯把握支援システムを開発することで,論文推敲支援の新たな可能性を示す.