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仮名化による安全な共同利用LMS実現のための受講情報確認システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K11363
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分62030:学習支援システム関連
研究機関群馬大学

研究代表者

浜元 信州  群馬大学, 総合情報メディアセンター, 准教授 (80432095)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
キーワードLMS / moodle / 共同利用LMS / 仮名化 / 運用
研究開始時の研究の概要

複数の大学が共同利用するLMS(学認LMS等)では,情報漏洩,プライバシー保護の対策として仮名ID利用が有力である。しかし,仮名では互いにユーザが分からないため,教員ですら学生の受講情報を見ることができない等の問題がある。
本研究では,仮名と実名の変換を行う「仮名ID変換プロキシ」を開発し,利用機関に実名でのログを提供できるようにするとともに,学認LMSを前提として,学習ログも提供することを可能にする。このことにより,仮名IDによる共同利用LMSの安全な運用を実現することを目的とする。

研究実績の概要

本研究課題では、共同利用LMSの仮名化のための仮名ID変換プロキシの開発と、学認LMSでの学習ログの提供を目指して研究を進めている。
今年度は、学認LMSで提供するべき学習ログを検討するため学習ログ分析を進め国際会議KES2023にて口頭発表を行った。ここでは、群馬大学を例に、学認LMSで提供されている情報セキュリティ教材である「倫倫姫の情報セキュリティ教室」の最終テストの結果と受講時間等の学習ログの結果の関係を調査した。ここでは特徴量として、各コースの経過時間の平均と標準偏差、最終テストの受験回数を特徴量ととして採用し、これらの特徴量でクラスタ解析を行い受講状況、最終テストともに8クラスタに分類した。両クラスタの関係を調査した結果、速やかに受講が終了し最終テストも速やかに終わるクラスタが存在することが分かった。
また、関連する学習分析として学認LMSを運用しているプラットフォームであるMoodleとJupyter Notebookを連携させた学習ログ分析に関して、情報処理学会CLE研究会で口頭発表を行った。ここでは、Notebookのセル実行回数を特徴量としたクラスタ分析を行った結果、我々の提供したNotebook教材では、Moodle課題を正解できるNotebook実行状況を表すクラスタを特定することができた。
学認LMSの受講情報を確認するための受講状況確認システムについては、学認LMSに実装されたAPIを利用して、これまでの手動での取得ではなく、定期的な自動取得となるよう実装を行いgithub上で公開した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今年度は、学認LMSでの学習ログの分析を進めることができ、現在利用できる学習ログから適切な特徴量を提案することができた。また、予定していた受講履歴のAPIによる取得も完了し、対応した受講情報確認システムを公開済みである。
仮名変換プロキシに関しては、構築準備として試験用のMoodleと仮名変換プロキシサーバを準備し、仮名変換プロキシを介してMoodleサービスを行うとともに、通信内容を記録することができるようになった。今後は、Moodleとのやり取りを分析して、仮名変換に必要データの特定を進める。
本来であれば、仮名データの特定は今年度中に終了する予定であったが、現在も検討中のため進捗はやや遅れていると判断した。

今後の研究の推進方策

昨年度構築した検証環境を利用して、Moodleでのクエリ、レスポンスの通信データ分析を進め、仮名変換のプロトタイプを作成する予定である。
学習ログ分析については、現在受講時間を取得しているものの、受講状況確認システムではそのデータを利用した分析を行っていない。今年度は、昨年度の受講状況の解析結果を参考に受講時間を利用た行動検知を検討し実装する予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Analysis of Activity Logs of GakuNin LMS in the Use of the Information Security Course at Gunma University2023

    • 著者名/発表者名
      Nobukuni HAMAMOTO、Koichi OGAWA、Hiroshi UEDA、Masako FURUKAWA、Motonori NAKAMURA、Kazutsuna YAMAJI
    • 雑誌名

      Procedia Computer Science

      巻: 225 ページ: 2932-2941

    • DOI

      10.1016/j.procs.2023.10.286

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] CoursewareHub環境を利用した大学初年次向け情報系講義の実践報告2023

    • 著者名/発表者名
      浜元 信州、小川 康一、横山 重俊、竹房 あつ子、合田 憲人
    • 雑誌名

      研究報告教育学習支援情報システム(CLE)

      巻: 2023-CLE-41 ページ: 1-8

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Analysis of Activity Logs of GakuNin LMS in the Use of the Information Security Course at Gunma University2023

    • 著者名/発表者名
      Nobukuni HAMAMOTO
    • 学会等名
      27th International Conference KES2023
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] CoursewareHub環境を利用した大学初年次向け情報系講義の実践報告2023

    • 著者名/発表者名
      浜元信州
    • 学会等名
      第41回情報処理学会CLE研究会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [備考] 情報倫理eラーニング受講情報確認システム

    • URL

      https://github.com/n-hamamoto/cegc

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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