研究課題
基盤研究(C)
野外での土壌温暖化操作研究のメタ分析にもとづくと、温暖化により、難分解性有機物であるリグニンおよび腐植物質を分解する酵素リグニナーゼの生産量が増加することが示されている。その結果、本来は長期間残存するはずの難分解性有機物が減少する。このメカニズムとして「①炭素欠乏仮説」と「②窒素欠乏仮説」が提案されているが、これまでその妥当性は検証されていない。申請者はこれらの仮説に加え、新たに「③リグニナーゼ生産菌優占仮説」と「④基質親和性仮説」を立てた。本研究では室内培養実験をおこない、これらの仮説を検証する。