研究課題
基盤研究(C)
地球温暖化に伴い干ばつ・豪雨の規模・頻度が増加している。干ばつ・豪雨は森林の樹木衰弱・枯死を引き起こし、森林の構造・機能を大きく変える恐れがある。本研究では、地球温暖化の影響を大きく受ける北半球高緯度域を対象として、過去の干ばつ・豪雨に対する樹木脆弱性の時空間変動を樹木年輪生態学的手法により評価する。その評価を基に、地球システムモデルによる将来の気候変動予測を加味し、干ばつ・豪雨による将来の樹木衰弱・枯死リスクを推定・地図化する。地図化することで、国の林業・環境政策の行政者などが、より直感的に理解しやすい形で、リスクの時空間分布・地理学的特性が明らかになることが期待される。