研究課題
基盤研究(C)
1970年代から黒い雨に関わる研究が多数行われてきたが、実測による黒い雨の降雨地域の確認はできなかった。2019年Wainnier等は、広島湾元宇品の海岸で採取した砂の中からSi、O、Feを含む球状粒子を単離し、広島原爆由来であると報告しているが、この溶融粒子を抽出してGe測定、SEM-EDS分精機を実施したが、広島原爆由来の証拠は得られなかった。黒い雨の降雨が確認されている土壌(平和公園被爆遺構、己斐城跡)を用いて、土壌から溶融粒子してその性状を明らかにすることで、広島原爆由来であるのか否かを検討し、溶融粒子が黒い雨降雨の指標となるか否かを明らかにする。