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八重山諸島固有種カグラコウモリの島嶼個体群の縮約ゲノム解析による維持機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K11505
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分64040:自然共生システム関連
研究機関東海大学

研究代表者

河合 久仁子  東海大学, 生物学部, 教授 (60451415)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワードカグラコウモリ / 固有種 / 捕獲調査 / 飛膜採集 / 西表島 / 波照間島 / 与那国島 / 島嶼集団 / 縮約ゲノム解析 / 移動 / 保全
研究開始時の研究の概要

本研究は与那国島、西表島、石垣島、波照間島に生息する固有種カグラコウモリHipposideros turpisに着目する。この種は各島で限られた洞窟をねぐらとし、300から10000個体の集団を形成する。しかし、 集団の成り立ちや集団間の移動(島内・島間)の有無に関する情報は極めて乏しい。本研究は、網羅的なねぐら集団の調査および縮約ゲノム解析を用いたねぐら集団の遺伝的な構造を解析することにより、集団のなりたちやねぐら集団間(島内・島間)の移動の可能性を明確にし、島嶼集団の維持機構を明らかにする。この情報にねぐら周辺の環境や人為的影響の評価を合わせ、保全すべき個体群を明確にし、保全策へ寄与する。

研究実績の概要

本研究は八重山諸島のうち与那国島、西表島、石垣島、波照間島に生息する固有種カグラコウモリHipposideros turpisに着目する。この種は各島で限られた洞窟をねぐらとし、300から10000個体の集団を形成する。しかし、 ねぐら集団の成り立ちや集団間の移動(島内・島間)の有無に関する情報は極めて乏しい。また、各集団の遺伝的構造や性・齢の構成もわかっていない。このため、保全すべき個体群を明確にすることができていない。一方で、それらの個体群は農地の整備、洞窟を探検するエコツアー等、人為的な影響を強く受ける可能性がある。
本研究は、網羅的なねぐら集団の調査および縮約ゲノム解析ddRADseq法を用いたねぐら集団の遺伝的な構造を解析することにより、集団のなりたちやねぐら集団間(島内・島間)の移動の可能性を明確にし、島嶼集団の維持機構を明らかにする。この情報に、ねぐら周辺の環境や人為的影響の評価を合わせ、保全すべき個体群を明確にし、保全策へ寄与することを目的としている。
2023年度は、協力者と共に捕獲が個体群に与える影響を最小限に抑えるため、冬眠期の終わりである3月に、西表島、与那国島、波照間島にてカグラコウモリの網羅的な捕獲調査を行った。その結果、9洞窟、合計225個体から飛膜の採集を行うことができた。今後はこれらからDNA抽出を行うなどして、網羅的な解析を進めていく予定である。また、各洞窟の3月期のおおよその個体数のカウントを行い、これまでの記録等と照らし合わせながら、八重山地方のカグラコウモリの個体数を過去と比較する予定である。2024年度は、与那国島及び石垣島での捕獲調査を計画している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

捕獲が個体群に与える影響を最小限に抑えるため、冬眠期の終わりである3月(年度末)に捕獲調査を行ったため、DNA解析までは終えておらず、これらは2024年度に持ち越されている。

今後の研究の推進方策

捕獲個体数が少なかった与那国島において、夏期の捕獲調査を実施する予定としている。また洞窟の多い石垣島においては、2024年度末の網羅的な捕獲調査を計画している。ddRadSeq等の解析は、準備が整い次第行っていく予定としている。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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