研究課題
基盤研究(C)
海洋環境にのみ棲息しているヒトデ網は約2千種を含み、その個体数の多さから大きなバイオマスをもち、海底の様々な生態系に重要な役割をもつ。本研究では、(1)最新のゲノム解析技術を用いて、日本近海の多数のヒトデのトランスクリプトーム解析による大量なDNA情報の獲得及び、(2)ゲノム解析に向いていない博物館標本のDNA実験に活用できる遺伝子部分配列マーカーの開発や、(3)多数の博物館標本の複数遺伝子マーカーの解析を行う。本研究では、大量なDNA情報や化石・地史的環境情報を取得し、そのビッグデータセットでヒトデ類の大系統の解析を行い、その多様性変遷と環境変動との相関性を解明することを最大目標とする。