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森林は養蜂に恵みをもたらすのか?-ハチミツに含まれる花粉の網羅的種同定による検証

研究課題

研究課題/領域番号 23K11514
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分64040:自然共生システム関連
研究機関国立研究開発法人森林研究・整備機構

研究代表者

長谷川 陽一  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (30634034)

研究分担者 滝 久智  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (80598730)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードハチミツ / ミツバチ / 養蜂 / 森林 / 生態系サービス / 花粉 / DNA分析 / 環境DNA / 網羅的種同定
研究開始時の研究の概要

一度に大量の花を咲かせる樹木は多量のハチミツの採取が可能であることから蜜源植物として特に重要であると考えられ、ハチミツは森林の生態系サービスによってもたらされているという指摘がある。一方で、ハチミツが森林由来の産物であることは広く認知されていない。ハチミツはどのような植物種の花蜜によって作られているのか?また、そこにはどのような樹木種が含まれるのか?これらを明らかにすることは、ハチミツの持続的な生産や、ハチミツの質や味にとっても欠かせない。本研究では、全国各地で生産されたハチミツを対象に、そこに含まれる花粉の網羅的種同定をDNA分析を用いて行い、森林が養蜂業に果たしている貢献を明らかにする。

研究実績の概要

一度に大量の花を咲かせる樹木は多量のハチミツの採取が可能であることから蜜源植物として特に重要であると考えられ、ハチミツは森林の生態系サービスによってもたらされているという指摘がある。一方で、ハチミツが森林由来の産物であることは広く認知されていない。ハチミツはどのような植物種の花蜜によって作られているのか?また、そこにはどのような樹木種が含まれているのか?これらを明らかにすることは、ハチミツの持続的な生産や、ハチミツの質や味にとっても欠かせない。そこで本研究では、全国各地で生産されたハチミツを対象に、そこに含まれる花粉の網羅的種同定をDNA分析を用いて行い、さらに、巣箱周辺の植生解析を行ってハチミツの種組成と比較することで、森林の生態系サービスが養蜂業に果たしている貢献を明らかにする。ハチミツ生産に貢献している植物を種のレベルで明らかにする本研究は、持続可能な養蜂に寄与するだけでなく、地域固有の森林植生がもたらす林産物としてハチミツに新たな価値を創出する可能性もある。さらにこれらの情報は、森林の保全や広葉樹造林の方針を策定するためにも有用である。
2023年度では、全国各地で生産されたハチミツを集めるために、ハチミツ提供をお願いする依頼文をWebサイトやSNSに掲載し、養蜂家が集まる集会等で配布した。その結果、2023年4月から12月までの9ヶ月間に、120人の養蜂家の方々からハチミツを送っていただくことができた。北海道から沖縄県にかけての196か所で採蜜された275個のハチミツが集まった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究では、日本全国の森林植生を網羅する30地点の産地からハチミツを集めてDNA分析を行うことを目標としていた。しかし、多くの養蜂家の方々に興味を持っていただいたことで、予定の6倍以上にあたる196地点で採蜜されたハチミツを集めることができた。目標を大幅に上回る数のハチミツが集まったことで、ハチミツの受け取りや、メール対応、サンプル整理等に時間を取られてDNA分析に遅れが生じているが、おおむね研究は順調に進展している。

今後の研究の推進方策

2024年度には、養蜂家に送っていただいたハチミツから花粉を採集しDNA分析を行う。これによって花粉源や蜜源となった植物の網羅的な種同定を行う。植物を種のレベルで同定するために、高い遺伝的多様性を持つ、核DNAに含まれるITS領域の塩基配列を利用する。ハチミツから得られたDNA塩基配列を、日本DNAデータバンク(DDBJ)等に登録された植物種のDNA塩基配列と比較することで種の同定を行う。DNA分析を行うハチミツの数は、当初の予定に比べて大幅に増えることになったが、これについては、多くのDNA塩基配列を一度に分析できる次世代シーケンサーを分析に使用していることに加えて、ハチミツからのDNA抽出の作業を効率することで、対処可能であると考えている。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] DNA分析による花粉・蜜源植物の全国調査2024

    • 著者名/発表者名
      長谷川陽一, 滝久智
    • 学会等名
      ミツバチサミット
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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