研究課題/領域番号 |
23K11538
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64060:環境政策および環境配慮型社会関連
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研究機関 | 福井工業大学 |
研究代表者 |
笠井 利浩 福井工業大学, 環境学部, 教授 (60279396)
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研究分担者 |
近藤 晶 福井工業大学, 環境学部, 准教授 (70550606)
三寺 潤 福井工業大学, 環境学部, 教授 (80585711)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 雨水利用 / 水資源 / 環境教育 / デザイン / 意識変容 / 雨水活用 / 普及啓発 / 体験ツール |
研究開始時の研究の概要 |
近年顕著化する気候変動への対応策の一つとして「雨水活用」があるが、未だ社会に普及しているとは言えない現状にある。本研究では、全ての淡水資源の源である雨水を貯留して生活用水として利用するのが普通の社会になる事を目指し、老若男女に対して雨水の水質の良さを体験を通じて強力に発信するためのツールとして国内初の「あまみずドリンク」の開発と効果的なデザインや情報発信について研究を行い、雨水活用を社会に広げるための手法を検討・開発するための基礎資料を得る。
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研究実績の概要 |
今年度の主な研究内容は大きく分けて、①雨水ドリンク製造用水(清浄な雨水)の取水方法の検討 ②雨水ドリンクのラベルデザインの検討・評価 である。①については、これまでに実施してきた回の水質検査結果から、食品衛生法に基づく49項目の濃度基準はクリアしていたものの、本来雨水中には含まれていない成分が検出されていたものについて取水工程における原因究明に取り組み、最終的な取水装置に至る構成資材(集水面、配管、フィルター等)選定の基準を明らかにした。具体的には、集水面や送水に使用する配管資材からの有機性不純物の微量な溶出であり、対策として溶出しない食品製造グレードの資材使用と高性能活性炭フィルターの使用によって改善した。また、これまで大きなマンパワーがかかっていた取水時の送水や雨水浄水について、自動送水や浄水効率を向上させる装置を試作し、最終的な取水・浄水装置の設計指針を得た。【次年度:取水効率に優れた自動取水・浄水システムの開発・試作】②については、本研究の目的である「雨=水資源となる意識変容ツールの開発」における心理面へのデザインからのアプローチであるが、次期雨水ドリンクのラベルデザインやそれに関する動画コンテンツ製作に向けた準備としての研究を行った。即ち、過去に製造したラベルデザインやメイキング動画などを含めた試飲者への心理的影響をアンケート結果をベースに分析し、どのようなデザイン、またはコンテンツが試飲者の「雨=水資源」という意識変容に繋がるかについて分析を行った。【次年度:新ラベルデザインの考案】
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度予定していた、①新規の自動雨水集水・浄化システム についてはその設計指針が固まり、2年目に行う本システムの設計・試作を行うための準備が整った。また、②雨水ドリンクのラベルデザインの検討・評価についても、これまでに多くの方々に試飲して頂いた際に得たアンケート結果から「雨=水資源という意識変容に繋がる」デザインに求められる要件が明らかになってきた。しかしながら、①については簡易に水質基準をクリアすることで評価が可能であるが、②については人の意識変容であることから評価として捉えにくい側面もあるためこの評価とした。
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今後の研究の推進方策 |
当初の予定通り、2年目以降は上述のこれまでよりも自動化した雨水の取水・浄水システムを開発し、実際に雨水を集水して稼働させて省力化とこれまで以上の水質が実現できているかの検証を行う。一方、デザイン面からの「雨=水資源の意識変容」ツールとしてのアプローチは、初年度の研究結果を踏まえて新たなラベルデザインを考案し、不特定多数の方々に試飲して頂くことでこれまで行ってきたアンケート分析による評価結果が妥当であるかの検証を行う。これらの研究により、「雨=水資源」を社会に伝えると同時に直近では能登の地震のような大規模災害発生時における「雨水による生活用水給水」が広く行われる活動につなげる。
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