研究課題/領域番号 |
23K11601
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
清野 薫子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (10508336)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 栄養不良 / 食料安全保障 / 栄養不良の二重負荷 / 人道危機 / 食料アクセス |
研究開始時の研究の概要 |
紛争、自然災害、社会格差などの複合的な健康リスクが集積する人道危機発生地域において、低栄養と過栄養が世帯・地域内に併存する栄養不良の多重負荷の発生状況を明らかにするとともに、個人・集団の危機対応(レジリエンス)に着目し、食料不安と栄養不良を回避 し、複合的な危機の衝撃に対応する条件を示すことを目指すものである。
|
研究実績の概要 |
本研究は、紛争、自然災害、社会格差の複合的な健康リスクが集積する地域集団において、食料安全保障と栄養状態の関係性に影響を与える条件を明らかにすることを目的とし、個人・集団の危機対応(レジリエンス)に着目し、人道危機下の栄養不良の多重負荷と非感染性疾患予防の対策強化につながる要件の提示をめざすものである。 アフガニスタンカブール地域に居住する成人男女600名への質問紙調査、身体計測をもとに、過体重、肥満(BMI≧25)と血圧、HbA1c、総コレステロール、LDL-C、トリグリセライドの値の関係について、社会経済状況、生活習慣を調整した関係を示した。 さらに、季節性の食料確保困難が懸念される地域のNCDs(非感染性疾患)クリニックに通院する高血圧、糖尿病患者を対象とた質問紙調査の結果をもとに、食料確保の困難状況と食事指導の順守について解析を実施した。食料品目のうち、動物性たんぱく源と果物んの入手に困難があった患者では、食料指導順守率が低い一方、物々交換で入手可能な野菜および炭水化物源の食品目の入手と食料指導では関連がないことを示した。 食安全保障要素、 供給、アクセス(入手)、消費、安定性.食料の確保、入手については、食料不安の経験(Food Insecurity Experience Scale(FIES)を用いた8項目について、通常使われる(過去12か月、過去6か月)、調理方法、食材摂取の方法と摂取の乖離を計測した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
食料安全保障と栄養状態の関係性において、2つの調査の収集データに基づく分析を実施し、NCDs管理に関連する食料確保の項目を検証した。
|
今後の研究の推進方策 |
食料、栄養の安全を確保する個人・地域の対処能力と国際的な枠組み:食料と栄養の安全保障に関連する関係者に実施する聞き取り調査を基に、ステークホルダー分析を行い、関連するアクター、セクターの整理を行う。栄養状態と食料安全保障に関連する個人・世帯の要因と危機への対処・対応能力、地域のガバナンスを高める条件を抽出する。食料栄養レジリエンスを高め、ライフステージを通じて非感染症疾患の リスクを低減する枠組みを検証する。
|