研究課題
基盤研究(C)
急速に拡大するグローバルな資本主義は、アフリカの辺境地に侵入して資源やインフラの大規模開発を実施しており、そこで形成される「資源のフロンティア」で暮らしてきた住民の生活は激動に晒されている。本研究では、ケニアで実施されている二つの「メガ・プロジェクト」を対象として、外部から侵入する多国籍企業や国家が惹起する様々な問題に対して、現地住民はいかなる方法で向き合い、どのように自分たちの未来を開拓しているのかを解明する。その際、本研究では現地住民と外部アクターとの交渉プロセスに焦点を当てて、住民の主体性や能動性、多様性に注目しつつ、「資源のフロンティア」で暮らす人々の未来開拓の動態を描き出す。