研究課題
基盤研究(C)
難民問題の恒久的解決策として(1)自主帰還(2)受入国への社会統合(3)第三国定住が挙げられるが、帰還の目途が立たない難民にとっては、流出した先の国や地域で生存を確保し生活再建できるか否か、つまり(2)受入国への社会統合と(3)第三国定住が決定的に重要である。本研究は、帰還が望めない難民の生活再建を方向づける受入国での社会統合ついて、受け入れるのホストコミュニティとの共存の様態を実証的に検証する。難民の中でも国家承認を得られない無国籍者を事例とする本研究は、社会的弱者を包摂した多文化共生社会の構築に向けた新たな共生の理念とモデルを提示するものとして国際的な貢献が見込まれる。