研究課題/領域番号 |
23K11641
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
赤松 智子 佛教大学, 保健医療技術学部, 教授 (80283662)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 観光資源 / ウェルビーイング / QOL / リハビリテーション / ユニバーサルツーリズム / ユニバーサルデザイン地図 / バリアフリー / ウェルビーイング活動 |
研究開始時の研究の概要 |
ウェルビーイングとは持続的な幸福であり、身体・精神・社会的にも満たされた状態である。京都の名所・旧跡地における運動機能に影響する情報を可視化した地図を作成してきた。それらの観光資源情報を「ウェルビーイング活動・京都」としてWebサイトで公開し、生活や人生の質を豊かにすることを目的とした京都の名所・旧跡地での過ごし方や行為を提案している。 本研究では、「ウェルビーイング活動・京都」の体験者が認識する観光資源の環境要素を把握し、体験前後の心身や生活行動への影響を検証する。それにより、ウェルビーイング活動プログラム利用によるリハビリテーションやヘルスケアでの有効性について科学的根拠を提示する。
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研究実績の概要 |
ウェルビーイングとは持続的な幸福であり、身体・精神・社会的にも満たされた状態である。これまでの研究成果を蓄積して、京都の名所・旧跡地における運動機能に影響する情報を可視化した地図を作成し、Webサイト「ウェルビーイング活動・京都」に公開している。このホームページでは、生活や人生の質(Quality of Life;QOL)を豊かにすることを目的とした京都の名所・旧跡地での過ごし方や行為を提案している。 本研究の目的は、「ウェルビーイング活動・京都」の体験者が認識する観光資源の環境要素を把握し、体験前後の心身や生活行動への影響を検証する。それにより、ウェルビーイング活動プログラム利用によるリハビリテーションやヘルスケアでの有効性について科学的根拠を提示する。Webサイトによる観光資源の情報提供は、多種多様な人の外出機会を保証し、共生社会の実現に貢献することができる。 本研究の初年度計画は、観光資源の環境調査とヒアリングを行ない情報取集を中心に実施することである。これまでの先行研究では、京都の名所・旧跡地35カ所の協力を得て環境の運動機能に関する要素を主に調査してきた。本年度以降は、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚に関わる内容を対象に調査を行うため、本研究目的を説明し同意の得られた名所・旧跡地の管理者を通して、観光資源について確認することとした。環境は季節の影響を受けることから、四季を通じて調査する必要があるため、その旨も説明し調査を進めた。 ウェルビーイング活動プログラムの対象者は、心身の健康を目的とする人だけではなく、リハビリテーションやヘルスケアを目的とする人も含むことを想定している。観光資源の環境調査で得た情報を基に、バリアフリー経路を示すユニバーサルデザイン地図を作成し、Webサイトのホームページに追加計上を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度の研究計画は、京都の名所・旧跡地に含まれる観光資源の環境調査と施設管理者からヒアリングを通して情報取集を実施することである。 ウェルビーイング活動プログラムの対象者は、心身の健康を目的とする人だけではなく、リハビリテーションやヘルスケアを目的とする人も含むことを想定している。観光資源の環境調査で得た情報を基に、バリアフリー経路を示すユニバーサルデザイン地図を作成し、Webサイトのホームページに追加計上を行った。 本年度からの調査対象には、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚に関わる内容を中心に把握することである。環境は季節の影響を受けることから、四季を通じて調査する必要があるため、これまでに協力していただいた京都の名所・旧跡地の管理者を通して、観光資源について尋ね、調査を進めていた。 令和5年5月8日から、新型コロナウィルス感染症(2類相当)が5類感染症に移行後、京都の名所・旧跡地を訪問する海外渡航者を含めた訪問者が急増し、各施設の管理者は対応に追われ、オーバーツーリズムが京都の街で社会的に問題視される事態となった。これらの影響を受けて、施設管理者からのヒアリングの延期、環境調査撮影では映像記録制限や不十分な内容しか得られず、調査方法の検討が必要課題となった。以上のことから、本年度内に、当初の計画通り進展している状況ではないため、やや遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方策については、以下の3項目を予定している。 1.京都の名所・旧跡地の管理者と密に連絡を取りヒアリングの機会を持ち、観光資源に関する環境調査方法について具体策を相談し、調査を継続する。 2.Webサイトのホームページを利用した調査方法について検討および構築する。 3.健康な人、ヘルスケアが必要な人、リハビリテーションを必要とする人を想定したウェルビーイング活動プログラム内容の開発をおこなう。
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