研究課題/領域番号 |
23K11670
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
海妻 径子 岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (10422065)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2027年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2026年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 男性性 / ジェンダー / 近代家族 / 日本史 / イデオロギー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、保守運動の中での女性の自己主張の展開が、いかにジェンダー秩序へと再領域化されていくのかを明らかにしていく。具体的には「保守」運動を、論理的整合性をもつ思想ムーブメントとしてではなく、議会制民主主義国家における軍事主義や対外強硬主義の台頭、そしてそれに伴う社会的他者・弱者に対する寛容性や包摂性の後退、という社会の構造的変化が引き起こす「現象」において生じているジェンダー・ポリティクスとして、「女性保守」の台頭を捉える。また欧米の極右政党や草の根保守運動の女性についての先行研究もふまえ、グローバリゼーションの矛盾が構造的に生み出すものとして、「女性保守」の台頭現象を捉える。
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研究実績の概要 |
「女性保守」が保守運動内にとどまり続けることを可能にしている論理構造について明らかにすべく、2000年代以降の保守運動の論壇誌のうち、『SAPIO』『ジャパニズム』等の後発雑誌の記事収集をおこない、女性が筆者・作者である言説の特徴、および他の言説における女性表象の特徴を抽出し、両者の関係性を分析した。また主要な「女性保守」活動家(雑誌記事検索データベース等で、排外主義的・軍事強硬主義的な執筆が確認できた者、および「なでしこアクション」代表・山本優美子、「愛国女性のつどい花時計」代表・岡真樹子、「日本侵略を許さない国民の会」代表・菊川あけみ等、インターネットやSNSでの排外主義的・軍事強硬主義的な発信が確認できる団体の代表等女性幹部)の発行書籍、HP等から、言説を抽出する作業と整理・構造化分析をおこなった。並行して、欧米の極右政党や草の根保守運動における女性についての海外文献、とりわけ極右政党所属の女性政治家の主張分析の研究についての収集・検討に努めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
大学運営業務等との両立に困難があり、資料の深い読み込みにまで手が回らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
資料収蔵館の開館時間外にも利用できる電子データ資料の分析を優先する、研究補助者の雇用を検討する、等で、大学運営業務と研究の両立を目指す。
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