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女性のライフコース選択を支えた地域社会の実証的研究―日本の芸者文化を事例として―

研究課題

研究課題/領域番号 23K11671
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分80030:ジェンダー関連
研究機関東北大学

研究代表者

妙木 忍  東北大学, 国際文化研究科, 准教授 (30718143)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワードジェンダー / 地域社会 / 芸者文化 / 芸者 / ケア / ライフコース選択
研究開始時の研究の概要

本研究は、芸者文化の隆盛期(高度成長期と重なる)に芸者として仕事をしていた女性のライフヒストリーとその時代を分析する。その時代に、芸者さんの育児を支える仕組みが地域の中に存在していた事例に着目して、時代の制約の中で女性がどのように仕事と育児に向き合ったのか、両立を可能にした地域のシステムとはいかなるものだったのかを明らかにする。芸者さんとコミュニティの関係性も明らかにする。
その時代の女性たちや男性たちは、どのように芸者さんの育児を支えたのかという論点は、誰もが暮らしやすい社会を考える手がかりにもなる。個別事例を具体的に考察し、地域に暮らした女性たちの生き方を照らし出し、歴史に位置づける。

研究実績の概要

2023年度は、これまで調査をおこなってきた北海道定山渓温泉を訪問し、地域に残っている写真を保存する取り組みをおこなった。また、芸者文化に限らず、地域に残っている資料を収集し、地域の歴史を知るために、整理を進めてきている。
千葉県木更津市には初めて調査に出かけた。図書館で地域の歴史に関する資料を集めてきた。見番を視察し、芸者さんたちの稽古の様子も見学した。見番に残っている資料も収集してきた。木更津では、芸者さんだった方が書いた本が刊行されており、芸者文化の歴史についてそれをもとに考察を進めてきている。また、木更津の伝統芸能・文化を継承する芸者さんたちを活かしたまちづくりを目的として「木更津伝統伎芸を守る会」が発足しており、その取り組みや、その取り組みを支える人たちの営みについても関心を寄せてきた。
観光地である定山渓温泉とはまた違ったかたちで、木更津の芸者文化は発展してきていることもわかった。定山渓温泉の芸者文化は観光文化との関わりが大きいと同時に地域の人たちとの関わりもあったが、木更津の芸者文化は地元の人たちとの関わりが大きく、冠婚葬祭と芸者文化の関わりなど、新たな視点からの分析もできると考えられる。高度成長期と芸者文化の隆盛や、伝統芸能の継承など、さまざまな視点から今後も検討を重ねていきたい。
見番の役割と機能については、歴史的な変遷も含めて、今後検討を進めていく必要がある。建物の保存や改修、文化の継承の取り組みなどについても考察していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

分析を進めているところである。

今後の研究の推進方策

定山渓温泉と木更津の調査を進めるとともに、他の地域の状況も調べる。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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