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地方自治体職場における女性活躍推進と働き方改革に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K11672
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分80030:ジェンダー関連
研究機関茨城大学

研究代表者

清山 玲  茨城大学, 人文社会科学部, 教授 (00236069)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード女性活躍 / 女性管理職 / 地方公務員 / キャリア / 昇進 / 働き方改革 / ワーク・ライフ・バランス
研究開始時の研究の概要

本研究では、第1に、地方自治体職場において女性の管理職登用が遅々として進んでいない実態及びその理由・背景を具体的に明らかにしたうえで、第2に、女性の管理職登用を急速に進めた、あるいは進めようとしている自治体を対象に、遅れた自治体の問題をどのように克服し、女性の管理職登用を実現したのかを、そのプロセスも含めて明らかにする。
女性の管理職割合引上げを実現する手続き、策定した計画、制度、制度の運用実態、昇格昇進の時期・選考方法、異動の幅、働き方(労働時間・休日休暇)、職場の雰囲気も加味して総合的に明らかにする。働き方やワーク・ライフ・バランス面でのジェンダー・ギャップの有無についても考察する。

研究実績の概要

本研究の目的は、女性の管理職割合を短期間で大きく引上げた自治体やトップレベルの数値目標に挑戦中の自治体を調査し、なぜ女性の管理職登用が進まなかったか、短期間でどのようにして女性の管理職登用を実現できたかを、人事労務間管理制度だけでなく、キャリアや働き方・働かせ方、職場の雰囲気などの男女差も含めて、政府統計に加えて、人事データや各種調査等から総合的に明らかにすることである。
2023年度は以下のように研究を進めた。
まず第1に、内閣府などが公表している各種政府統計や関連資料の収集分析を進め、女性の管理職への登用実績から、女性活躍推進の自治体間格差について考察し、以下のことを明らかにした。①都道府県、市町村ともに、女性の管理職登用割合には大きな格差があること、②女性の登用が遅れた自治体の中には女性活躍推進の進行途上にあるとは言い難い、遅れたままで管理職への女性の登用の動きがまったく見られない自治体が存在していること、③他方で管理職女性割合を5年間という短期間に10%ポイント程度の引上げ経験を有する先進自治体の存在が存在することなどを明らかにした。第2に、女性管理職割合を大きく引上げる数値目標を設定した地方自治体に依頼し詳細な人事データを収集・分析し、女性のキャリア形成の立ち後れが、なぜどのように生じているのかについての研究を進めた。具体的には、女性の管理職割合が低い自治体の人事データを、採用、離職、上位職に到達するまでの期間や到達度、人事異動の幅などから多面的にキャリアを分析し、管理職への登用の男女間格差の実態の解明を進めている。第3に、人事データ分析の結果を、当該自治体職員に聞き取り調査を行い、人事データ分析結果の検証や補強を行った。
研究成果の一部は、本年度社会政策学会で報告し、次年度(2024年度)には『大原社会問題研究所雑誌』789号に論文を発表する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

自治体調査について、当初期待した以上の貴重な人事データを入手できたことにより、詳細な実証研究を進めることができた。研究途上で出てきた問題解明のために必要な資料を追加で依頼し収集できたこと、複数領域の課長級、係長級などを含めた女性職員から制度運用や働き方について聞き取り調査を行えた。
そこで、上記の自治体人事データの分析を集中的に進めることに予定を変更し、遠方の女性活躍推進先進自治体への聞き取り調査などは2024年度以降に実施するように研究計画を一部変更した。

今後の研究の推進方策

2024年度は、第1に、女性管理職の登用先進自治体のデータの収集及び聞き取り調査を行い、なぜ他の自治体とは異なり、短期間に10%ポイント以上の女性管理職割合を高めることができたのかを明らかにする予定である。
第2に、本年度進めた人事データの分析をふまえて、課長級の女性職員たちへの聞き取り調査を行い、女性が管理職になることを阻む要因について実証的に明らかにしたい。
そのうえで、女性の管理職への登用において先進的な自治体と遅れた自治体の相違点を明らかにし、女性活躍推進を進める際の課題と問題点を解決するための具体的な方策について考察を進めたい。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 地方自治体職場における女性管理職登用格差の実態と先進自治体の取組2023

    • 著者名/発表者名
      清山玲
    • 学会等名
      第146回 社会政策学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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