研究課題
基盤研究(C)
本研究では、3人の日系女性監督(カナダのアンヌ・マリー=ナカガワ監督、ブラジルのチズカ・ヤマサキ監督、オーストラリアのマミ・カナモリ監督)のドキュメンタリー作品の分析を行い、現地調査や監督ら自身へのインタビューを通して、多文化社会に生きる日系女性たちの姿を浮き彫りにする。さらに、そこに描かれる女性性(「ジェンダー」)と日系としての民族性(「エスニシティ」)の特徴を明らかにする。そうして、日系女性を描く彼女たちの映像表現が、日系文化に新たな側面を創り出していることを示し、こうして得られた研究成果を、講演会や研究大会、成果刊行などを通じて、広く知らしめようとするものである。