研究課題
基盤研究(C)
本研究は、ジェンダーと戦争をテーマにすすめてきた申請者の近現代女性詩研究を、世界文学のコンテクストの中で捉え、発展させるものである。「女性詩は戦後から始まる」(村野四郎『日本の詩歌』1976年)というのが文学研究上定説となっており、現行の文学史では戦前・戦中・戦後の詩作は切断されているが、日本のパイオニア女性詩人らは、1920年代から戦前・戦中・戦後、継続して活躍した。本研究では、戦前・戦中・戦後を分断せず、ジェンダーの表象に着目し、時代とともに変容してきた<女性詩>を分析考察するものである。