研究課題/領域番号 |
23K11681
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大越 香江 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (90534355)
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研究分担者 |
深見 佳代 鳥羽商船高等専門学校, その他部局等, 准教授 (90793498)
山本 洋介 京都大学, 医学研究科, 教授 (30583190)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2027年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ジェンダー / 女性医師 / ステレオタイプ / 可視化 |
研究開始時の研究の概要 |
妊娠や出産を機に退職する「女性医師問題」が医師不足の一因とも言われ、育児支援を中心とした「女性医師支援」が行われたが、管理職や指導的立場の女性医師は今も少ない。女性医師が主たる家事・育児の担い手であることが多く、ジェンダー・バイアスを解消する必要がある。 文献調査や既存のデータベースによって、女性医師に対する社会に潜む差別やジェンダー・バイアスを明らかにする。次に医師向けポータルサイトや学会を通じてアンケート・聞き取り調査を行い、医師像のジェンダー・バイアスを調査する。これらの結果を踏まえて、女性医師が公平に評価され指導的立場に就くための「真の女性医師支援」の学術的根拠を追求する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、女性医師がキャリアを築く上で障壁となる、人や環境に潜在する差別やステレオタイプを明らかにすることである。多くの女性医師が主たる家事・育児の担い手となっている。実際、女性医師の場合、配偶者がいると労働時間が短くなり、男性医師の場合には労働時間が延長する傾向にある。また、子どもがいることで女性医師の労働時間はさらに短縮する。ケア責任が偏ったままで全体の労働時間を短くしても、男性の家庭でのケア分担増加につながるとは限らないと考え、医師の性別分業について分析、解決策を考察することを目的に本研究を開始した。 2023年度は、まず、労働時間や家事・育児時間、自己研鑽の時間や余暇の時間などタイムマネジメントにおける男女差を見るために先行文献を収集し、レビューを行った。この結果はレビュー論文としてまとめる準備をしている。また、外科医のジェンダー問題に関して情報収集するために、日本内視鏡外科学会などの諸外科系学会に参加し、関連のセッションに参加している。 上記レビュー作業・情報収集と並行して、全国の勤務医を対象としたアンケートを作成し、研究計画書を作成した。このアンケートは、勤務医の労働時間及び自己研鑽の時間を把握し、回答者の属性や社会的な背景とケア労働への関与及び性別分業に関する意識の関連を解析することを目的としている。計画書は京都大学の倫理委員会による承認を受け、2024年1月にオンラインにてアンケートを配信し、回収ずみである。質問内容の概要は、回答者の性別、年齢、勤務形態、世帯年収、婚姻状況、配偶者や子どもの状況、平日及び休日の平均的な時間配分、性別分業などジェンダーに関する意識などである。現在集計、解析を行っているところである。複数の質的・量的解析に1-2年を要する見込みであるが、複数の論文として投稿できると考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
倫理委員会の申請後、倫理委員会の要請に従って適宜修正するのにやや時間を要した。倫理委員会承認後は1か月程度でアンケートを実施することができ、ウェブで実施したため個票の集計は比較的容易であった。
アンケート終了後は数週間に1回程度の研究MTGをウェブで開催し、解析方法やデータの解釈などについて検討を行っており、おおむね順調に進捗している。
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今後の研究の推進方策 |
最初に実施したアンケートの回答数が3000以上であり、予想をやや上回ったことより、サブ解析もいくつかできるのはないかと考えている。 量的・質的検討を1-2年かけて複数行う予定である。 ある程度まとまったら、本アンケート以外の調査についても検討し、準備を進める方針である。
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