研究課題/領域番号 |
23K11683
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
茶園 敏美 京都大学, 人文科学研究所, 人文学連携研究者 (60738748)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ジェンダー / 米軍外国人妻 / 占領期 / 家父長制 / 占領兵 / 占領政策 / 比較分析 / ハワイ / 性病対策 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、第2次世界対戦直後の占領期の米軍人と占領地女性の婚姻を占領政策のひとつととらえ、「家父長制」の視点から考察する。具体的には、第2次世界大戦後の占領期に沖縄や日本を含むアジア地域およびヨーロッパ地域に従軍した米兵が現地女性と結婚しハワイへ渡った米軍人家庭を占領政策のひとつととらえ、夫である米軍人に注目する。
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研究実績の概要 |
本研究は、第2次世界対戦直後の占領期の米軍人と占領地女性の婚姻を占領政策のひとつととらえ、「家父長制」の視点から考察する。具体的には、第2次世界大戦後の占領期に沖縄や日本を含むアジア地域およびヨーロッパ地域に従軍した米兵が現地女性と結婚しハワイへ渡った米軍人家庭を占領政策のひとつととらえ、夫である米軍人に注目する。本年度は、これまで収集した304家族のうち、夫にあたる米軍人の質的分析と考察を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
戦争の影響により、ヨーロッパの調査はできなかったが、沖縄の女性への資料調査の研究が進んだ。また、米国立国会図書館やハワイ大学で入手した資料は膨大なため、資料整理も進んだ。この成果は、本科研の研究最終年度までに書籍の出版を予定している。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究として、304家族のうちヨーロッパ人妻の家族もいるため、ザルツブルクへ占領期当時の現地女性の資料調査に出かけることや、米国立公文書館で占領兵と正式に結婚できる女性の条件の資料調査を計画している。ある程度の資料は入手しているものの、決定的な決め手となる資料を入手する計画を立てている。さらに2023年度「学術図書」で欧文版Women and Soldiersが2024年夏にアメリカ議会図書館の新刊カタログに掲載されることになった。この本の最後に提示した今後の課題の一部は本研究に深く関わっているため、アメリカ議会図書館の新刊カタログに拙著欧文が掲載されることで、いままで探してきた「生き証人」のかたが英語圏からも見つかることを大いに期待している。海外で「生き証人」が現れれば、本研究も大いに発展するだろう。
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