研究課題/領域番号 |
23K11739
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
今泉 博子 千葉大学, デザイン・リサーチ・インスティテュート, 助教 (20746656)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 街中植物工場 / 利用形態 / デザイン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では街中に点在する人工光型の小型植物工場-街中植物工場を地域住民主体で定着させ、農のある都市生活を実現できるかを、実証実験を通して問う。 一定の狭い地区内における多様な対象地・利用者を前提とした街中植物工場に可能性があると考え、住・商・工・学が近接する墨田区を対象地とする。 現地の利用者主体で街中植物工場を成立させるために必要な、植物工場利用者、利用時間、植物工場、栽培ツール、利用形態、運営組織のそれぞれの条件と関係性を明らかにする。
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研究実績の概要 |
対象地の地域拠点では、毎月1回20名が集まる地域食堂にて、植物工場レタスの収穫および播種の体験を提供する調査を行った。結果として、世代を問わず多くの人に価値ある体験となることがわかり、また週1回の栽培活動として閉鎖的であったコミュニティを広げる可能性があることがわかった。このことから、対象地の町工場および大学に設置していたテーブル型植物工場について、まとまった数量のレタス栽培を6週間周期で実施する調査を実施した。その結果、収穫・試食に多くの人を巻き込むことが可能になり、植物工場の利用価値の向上につながった。この利用形態に最適な栽培槽の設計および制作を行い、植物工場のリフォームを行うことができた。レタス系は一般的に多くの人に好まれる品種であり、街中植物工場の価値向上につながりやすいと考えられるため、周期ごとの入れ替えの作業コストを減らすことを可能にする今回の栽培槽制作には大きな意義があった。 レタス以外の栽培品種についても検討を行い、年間を通して栽培でき、多くの人に好まれる利用価値の高いハーブの種類や栽培方法、調理方法について明らかにすることができた。ハーブ系は市場での希少性が高く街中植物工場の価値向上につながる可能性があるものの、好まれ方が限定的であることが多いため、多くの人に好まれる品種や調理方法を明らかにできたことには大きな意義があった。 花の栽培についても検討を行い、年間を通して栽培でき、花の時期が長く収穫量を確保できる花の種類と栽培方法について絞り込みを行うことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
調査対象地ごとに今後の方針として挙げていた内容を推進することができた。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度中に町工場と大学用に制作した植物工場(レタス収穫・試食イベント用)の利用・維持の検証を行いながら、これに適した栽培ツール、利用形態を明らかにしていく。 地域拠点および商店での当初計画の推進も継続する。
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