研究課題/領域番号 |
23K11770
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
遠山 茂樹 高知大学, 教育研究部人文社会科学系人文社会科学部門, 教授 (40335914)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2027年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 家庭防災 / 高知県 / 安芸市 / 香美市 / サンプリング / オンラインフォーム / 防災行動 / 災害コミュニケーション / 社会的ネットワーク / 情報行動 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、地方住民が家庭防災行動を採用するのに有効な災害コミュニケーション・モデルの改良開発を目指すものである。ここでのコミュニケーションとは、各種メディアや他者との相互作用を指す。本研究は人の心理的過程ではなく、外部環境との相互作用という行為レベル要因による社会学的モデル開発を目指していて、心理学モデルとは補完的な位置づけにある。具体的には、高知県下の5市を対象とする量的かつ質的な社会調査を実施し、地方住民の防災行動実態等のデータを収集する。ここでのデータセットを使用し、多変量統計解析によるモデル化に取り組み、これまで開発したコミュニケーション・モデルの改良を試みる。
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研究実績の概要 |
本研究では高知県内主要5市における社会調査を予定している。本研究計画の初年度となる令和5(2023)年度は社会調査準備が主な項目であった。次年度の高知県東部調査準備として、安芸市、および、香美市において、選挙人名簿に基づくサンプリングを実施した。サンプリング対象は、20歳以上70歳以下の住民と設定し、両市ともにサンプル数を1,000人と定め、系統抽出法による標本抽出を行った。 安芸市でのサンプリングは、安芸市選挙管理委員会より許可をもらい、日程上の都合から、令和6年2月に延べ3日間にわたって、選挙管理事務所において選挙人名簿の閲覧・転記を行った。対象となったのは令和5年12月1日現在の名簿であり、記載総数が約14千人であった。標本抽出数は、結果的に1,156人分を転記した。その後、転記名簿をデータ化し、標本名簿DB作成までを終えた。 香美市でのサンプリングは、香美市選挙管理委員会より許可をもらい、令和6年3月に延べ3日間にわたって、選挙管理事務所において選挙人名簿の閲覧・転記を行った。対象となったのは令和6年3月1日現在の名簿であり、記載総数が約21千人であった。標本抽出数は、結果的に1,217人分を転記した。年度末の3月での転記作業であったため、転記名簿のデータ化は、これからの作業となる。 定量調査法としては、郵送法とオンラインフォームとを組み合わせたハイブリッド方式を採用する予定であり、オンラインフォームでの質問票において、質問項目候補の洗い出しまで終わっているが、質問数が多くなりすぎているため、これから取捨選択していく。 なお、計画当初よりOSサポート期限の関係から既存のワークステーションの部品交換を計画していたが、新規購入のほうが安価になるため、新規購入に至っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究の進捗として、「標本名簿DB整備」、および、「オンライン調査票作成」において遅延が見られる。 「標本名簿DB整備」が遅れた理由は、香美市選挙管理委員会でのサンプリング作業時期が年度末の3月にずれ込んだためである。 また、「オンライン調査票作成」では、必要と考える質問項目の洗い出しはほぼ終えているが、質問数が多くなったため、セレクションが必要となり、確定版までに至っていない。
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今後の研究の推進方策 |
作業に遅れが見られる「標本名簿DB整備」、および、「オンライン調査票作成」に対しては、以下の対応をとる予定である。 「標本名簿DB整備」において、年度当初から作業を継続しており、6月末までをめどに作業を終える予定である。 「オンライン調査票作成」に対しても、先行研究もレビューしながら、最終的な質問項目選定を行い、6月末をめどに完成させる。
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