研究課題/領域番号 |
23K11782
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 国立情報学研究所 |
研究代表者 |
西岡 千文 国立情報学研究所, コンテンツ科学研究系, 助教 (20801187)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 学術出版 / 機関リポジトリ / プレプリント / 査読 / オーバーレイジャーナル / オープンサイエンス / オープンアクセス / 学術情報流通 / リポジトリ / 引用データ |
研究開始時の研究の概要 |
オープンサイエンスの広まりとともに、プレプリント、すなわち学術雑誌での掲載に先行する査読前の論文をリポジトリで公開する動きが広まっている。このような中、プレプリントを対象として査読等の学術的認証を提供するオーバーレイサービスが多く提供されている。 本研究では、これらのオーバーレイサービスを、認証の形態やオープン性といった軸により体系的な整理を行い、オーバーレイサービスの受容状況を明らかにする。さらに、オーバーレイサービスによって認証されているプレプリントの被引用数等の経時変化を観察することで、形態等のオーバーレイサービスの特徴がプレプリントの利用に与える影響を定量的に明らかにする。
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研究実績の概要 |
初年度はデータの整備とオーバーレイサービスの分類を実施した。 少数のサンプルから調査を開始しようと考え、科研費の成果に関するデータを取得した。科研費の研究成果のリソース種別を参照した結果、海外の助成機関と比較すると科研費の研究成果の多様性は低いが、増加傾向にあることが観察された。特に若手研究者向けの研究種目では、プレプリントが科研費の成果として入力されているケースが多いことが観察された。これらから、日本でもプレプリント出版の潮流がさらに広がっていくことが期待される。また、DOI等識別子が割り当てられていない成果が多いことも観察されたことから、Crossref APIを使用してDOIの特定を行った。DOIの特定を行うことで、プレプリントと出版者版の関係を抽出することが可能となった。 オーバーレイサービスの分類については、オーバーレイジャーナルについての取り組みが活発であるフランスの有識者より情報を得て、実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
オーバーレイサービスの動向を把握するとともに、データセットの作成など検証に向けた環境を整えて、オーバーレイサービスが被引用数に与える効果について検証できるようにした。
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今後の研究の推進方策 |
初年度に整備したデータセットを利用して、異なるオーバーレイサービスが被引用数へ与える効果について検証を行う。
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