研究課題
基盤研究(C)
主体感とは「自分が身体や外界の事象を操作している」という実感を指す。本研究では,異常な主体感が生活行動の不全や精神病理へつながる過程を解明することを目的とし,まず主体感の減退と行為記憶エラーや強迫行為,主体感の増進とリスク行動との関連を明らかにする。大規模質問紙調査により主体感と行為記憶・強迫行為・リスク行動との関連性を調べる。また,主体感を操作することが行為記憶やリスク行動にどのような影響を与えるかを心理学的実験で検証する。本研究は,安全を脅かす事故の予防や強迫行為・リスク行動への介入法開発に役立つ基礎的知見を提供する。