研究課題
基盤研究(C)
動物の社会は、協力行動によって成立すると考えられるが、協力行動が生じるためには「寛容性」が重要であることが明らかになってきた。ジュウシマツは子育て上手な形質が好まれ、260年前に中国から輸入されたコシジロキンパラから作出されたと考えられている。実際、ジュウシマツは他の鳥の仮親として利用され、他種のヒナであっても上手に育て上げる。本研究では、他種を家族として受けいれるという極めて高い寛容性を持つジュウシマツを対象に、(1)祖先のコシジロキンパラと近縁種のシマキンパラの全ゲノム比較と(2) コシジロキンパラとジュウシマツの視床下部のRNA-seqから寛容性に関わる遺伝基盤を明らかにする。