研究課題
基盤研究(C)
子宮内膜癌患者では再発した場合,死亡原因の51%が遠隔転移によるものである.これを改善して多くの命を救うには,癌転移の分子病態を解明し,効果的に転移阻害する新規化合物の創出が喫緊の課題であり,社会的意義が極めて高い.癌治療戦略の観点から,転移先での浸潤・定着を阻害するよりも転移能の獲得を阻害することが効果的である.しかし,癌細胞における電気生理学特性・力学特性がどのような機序で浸潤・転移能に関与するのか学術的な問は不明である.本研究では新規タンパク質ダイカルシンによるヒト子宮内膜癌細胞に対する浸潤・転移能阻害作用の分子メカニズムを電気生理学特性・力学特性の共役という新しい視点により解明する.