研究課題
基盤研究(C)
脳などの多種細胞から形成される複雑な臓器・組織のオルガノイドは、生体外培養時、成体レベルに達しない未熟な構造である。腎オルガノイドにおいても、ヒト腎糸球体血管の機能的高次構造が生体外培養では得難い。そこで本申請研究は、培養時、胎児期における腎臓への血流を模倣したかん流刺激付与を行い、糸球体血管周辺の自己組織化を促進、メザンギウム細胞の誘導を含めた糸球体血管の機能的高次構造化を目的としている。本申請研究はかん流刺激による自 己組織化促進を目指す取り組みであり、独創性が高く、再生医療における 腎オルガノイドの移植・治療効率の推定や、創薬研究における有効性・毒性試験への応用が期待できる。