研究課題
基盤研究(C)
細胞外小胞(Extracellular Vesicles: EV)は、細胞から分泌されるナノからマイクロサイズの粒子である。近年、間葉系幹細胞が分泌するEVに組織修復作用があることが明らかとなり、EVそのものを治療薬として利用する研究が世界的に進められている。しかしながら、EVを粒子サイズ(サブタイプ)ごとに精製する技術は確立されていない。そのため、幹細胞由来のEVが持つ組織修復機能などの詳細な作用機序は未解明なままである。本研究では、リジン残基数を調節したリジンペプチドを利用してEVをサブタイプごとに精製する方法を確立し、EVのサブタイプによって抗炎症作用などの活性が異なるのか検証を行なう。