研究課題
基盤研究(C)
炎症性皮膚疾患である乾癬の治療には表皮の分化異常と炎症の両作用へのアプローチが重要である。siRNAなどの核酸医薬は乾癬の新しい治療薬として有望であるが、標的である病態皮膚の表皮細胞内への送達が課題である。近年、核酸の薬物送達システム(DDS)としてエクソソームを含む細胞外小胞(EVs)が注目されている。これまでに、Rosehip由来EVsが表皮細胞に取り込まれ、乾癬の表皮モデル細胞での増殖抑制効果を有することを示している。そこで、REVsの表皮への取り込みを病態発症に関与する炎症性サイトカインのsiRNAのDDSに応用し、複数の因子から病態が進行する乾癬に対して高い安全性と有効性を発揮するユニークな治療法を提案する。