研究課題
基盤研究(C)
抗体を任意に細胞内に送達することができれば、細胞内の疾患関連分子を標的抗原にすることができ、抗体医薬の創薬ターゲットは劇的に拡大する。脂質を化学修飾剤として用いたタンパク質改変技術は、先行技術と比してタンパク質の細胞内移行性が高まり体内動態を変えることが可能で、様々な疾患モデル動物試験にて高い薬理効果が認められている。本申請では、この基幹技術に適宜改良を加え、抗体に応用することで、細胞質基質あるいはエンドソーム/リソソームにピンポイントで移行可能な新型抗体医薬を創製する。標的疾患としては、全身性エリテマトーデスおよびアトピー性皮膚炎を想定し、培養細胞や疾患モデル動物にて薬理効果を評価する。