研究課題
基盤研究(C)
標準的外科治療により摘出した小腸を既報にある物理的手法、化学的手法、生物学的手法を組み合わせ、成長因子を十分に含んだ至適なヒト小腸の脱細胞化組織を得る条件を探る。同種移植を前提としており、完全な脱細胞化ではなく、至適条件を明らかにする。ブタ小腸から脱細胞化したブタSISの作製法は既報で3報あり、①Badylakらの方法、②Abrahamらの方法、③Luoらの方法で、ヒト小腸から脱細胞化ヒトSISを作成する。脱細胞化の確認は、(1)HE染色と走査電子顕微鏡検査、(2)DNA抽出及び残存DNA量の評価、(3)たんぱく抽出及びSISの成長因子含有量の測定、(4)細胞増殖・生存の評価により行う。