研究課題/領域番号 |
23K11866
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
角嶋 直美 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80627547)
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研究分担者 |
藤城 光弘 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (70396745)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 十二指腸非乳頭部上皮性腫瘍 / 粘液形質 / 十二指腸腫瘍 |
研究開始時の研究の概要 |
非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍(non-ampullary duodenal epithelial tumor, NADET) は比較的稀であるが、表在NADET(十二指腸腺腫または粘膜下層までにとどまる癌)に対する内視鏡診療について確立されたものがない。NADETではその発生部位・悪性度・粘液形質が密接に関連していることが知られているが、内視鏡的に粘液形質を同定する方法は確立していない。申請者らは、内視鏡白色光所見・narrow-bandimaging (NBI) 併用拡大内視鏡所見・超拡大内視鏡(エンドサイトスコピー)所見による研究を発展させ、包括的な内視鏡的悪性度診断システムの確立を目指す。
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研究実績の概要 |
本年度は、当院において内視鏡または外科的に切除された十二指腸非乳頭部上皮性腫瘍(SNADET)症例を抽出し、全症例の術前内視鏡像(白色光観察および拡大併用狭帯域光観察(MNBI))の見直し、また組織切片のHE画像の取り出し、見直しを行った。内視鏡画像においては、MNBIの所見およびWhite opaque substance(WOS)に着目し、病変内での分布および、複数回の内視鏡検査における分布の継時変化を記録した。その結果、胃型SNADETにおいては、精査時から治療まで一貫してWOSを認めなかったが、腸型SNADETでは約半数の症例でWOSの分布に変化を認めた。変化の内訳として、同一症例内でWOSがまったくみられないのから全体に均一にみられるものへと変化がみられた症例が43%認めた。また、組織切片のHE画像の評価では、HEで観察される胃型および腸型の組織所見の分布、脂肪滴の局在に着目し、データを収集中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
症例の内視鏡画像について治療までの経過観察が長かった症例については、複数回の内視鏡観察を行っており、解析対象の画像枚数が想定よりも多かったため、組織所見の解析へ移行する時期がやや遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
今後、組織所見での脂肪滴の局在と内視鏡画像でのWOS所見を比較検討する予定である。また、粘液形質の混在する病変におけるWOS所見の特徴の解析を予定している。
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