研究課題
基盤研究(C)
高齢化が急速に進む日本において、加齢に伴う認知機能低下を予防する手法の構築は急務である。近年、神経軸索を囲むミエリンの神経活動依存的な再形成が、記憶や学習の成立に重要であることが明らかとなり、認知機能低下を予防するための治療標的としてミエリンが注目されている。しかしながら、ミエリンの再形成を促進するための効果的な手法は確立されていない。本研究は、電気刺激を用いた神経活動の変調がミエリン再形成の促進に与える影響を明らかにすることを目的とする。さらには、認知症モデル動物を対象に、認知機能に関わる神経回路のミエリン再形成促進が認知機能障害に与える影響を検証する。