研究課題/領域番号 |
23K11890
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
中山 雅晴 東北大学, 医学系研究科, 教授 (40375085)
|
研究分担者 |
田中 良一 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (30393218)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | FHIR / PHR / IPS / 標準化 |
研究開始時の研究の概要 |
リアルワールドデータの重要性が認識され、電子カルテの標準化およびデータ活用の促進が期待されている。昨今、次世代医療情報交換標準規格と呼ばれるFast Healthcare Information Resources (FHIR)が注目され、日本においても臨床データ共有のための仕様策定が進められている。申請者らも、FHIR形式と用いたPersonal Health Record (PHR) アプリケーションの開発を行ってきた。本研究では、開発したPHRを発展させ、疾患横断的に患者情報を統合するための基盤開発を行う。疾患特異的な情報を増やすことで、FHIRの実運用における課題解決を目的とする。
|
研究実績の概要 |
昨今リアルワールドデータの重要性が認識され、電子カルテの標準化およびデータ活用の促進が期待されている。新しい医療データ交換規格として、Fast Healthcare Information Resources (FHIR)が注目され、日本においてもその活用が本格化している。これまでFHIRを活用した最適例としてPersonal Health Record (PHR)に着目し、独自にPHRアプリケーションの開発を行ってきた。本研究では、疾患横断的に患者情報を統合するための開発を行い、FHIRの実運用における課題解決を目的とする。 計画に則り、既に作成したSS-MIX2-FHIR間の変換対応表とHL7FHIR作業部会が策定した日本版FHIR導入ガイドであるJPCore最新版との比較修正を行った。また、SS-MIX2拡張ストレージに心電図や心臓超音波検査など循環器特有の検査データを保存するための日本循環器学会標準出力フォーマットであるSEAMAT(Standard Export datA forMAT)形式のデータを、PHRアプリケーション上に表示できるようFHIR形式へ変換するデータマッピングのプロトタイプを作成した。今後SEAMATのFHIR化に向けた動きとして、HL7FHIR作業部会とも連携し、JPCoreと一貫性を保つ計画が進んでいる。加えて、本PHRアプリケーションが多くの診療科や多職種のニーズに柔軟に対応できることを目的として、PHR上に多様な項目を表示・入力できるインターフェイスの構築を目指しており、単なる項目の追加や表示に留まらず、ユーザビリティのさらなる機能向上を検討してその一部を実装した。一方で、広範囲な臨床データが多数集約することで、患者の要点を掴むことが困難になることが懸念されるため、優先データの抽出や患者データのサマライズする方法に関しても取り組んだ。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上述のとおり、概ね計画通り進んでおり、来年度も引き続き開発を進める。
|
今後の研究の推進方策 |
今後については当初の計画通り、SS-MIX2拡張ストレージのデータや部門システムで扱うデータをFHIR形式で利用するために、必要な諸項目の洗い出しや仕様確認を行い、データ入出力画面の実装を進めていく。また、3文書6情報と呼ばれるように各種重要な臨床情報をFHIRで活用するための仕様策定も国全体で進められており、それらとの整合性を保つことを心がけて開発していく。
|