CO2レーザー医療では,パルス幅100 μs程度のウルトラパルスやパルス幅300 - 1000 μs程度のスーパーパルスが用いられており,パルス幅の低減により,照射部の熱影響(炭化)の低減・患者の負担の低減を行なっている.しかし,CO2レーザー医療では,照射前の痛み止めや照射後のダウンタイムが必要であり,未だ患者の負担は大きいものである.本研究では,パルス幅0.1 - 1 μsの短パルス(短パルス化による熱影響の低減)やダブルパルス(低照射エネルギー化による熱影響の低減)などを用いたレーザーパルス波形・パルス幅やレーザービームの形状・偏光に依存する軟組織の熱影響の特性の調査を行う.
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