研究課題/領域番号 |
23K11946
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
野田 和恵 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (50208352)
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研究分担者 |
長尾 徹 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (80273796)
相良 二朗 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (10330490)
種村 留美 関西医科大学, リハビリテーション学部, 教授 (00324690)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 高齢者予備軍 / 子ども世代 / デジタルテクノロジー / ICT機器 / つなげる / 波及効果 / 高齢者 / 使用促進 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では高齢者の子ども世代への介入が高齢者のICT機器使用促進にどのように波及するかを確認する。そしてこの子ども世代の技術習得やスキルアップが親世代以外(例えば子ども世代の家族やその周囲、親が利用している福祉施設職員など)への波及も併せて確認する。 初めて使うもの(本研究では栄養アプリ)の習得とその活用の介入実験を実施し、介入後の変化を測定し、高齢者の子ども世代が高齢者とICT機器とをつなげること(ブリッジ役になること)ができるかを検証する。 本研究を通じて前期高齢者・中年層のデジタルテクノロジースキル獲得の過程と獲得への影響を量的・質的に理解することが期待できる。
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研究実績の概要 |
高齢者予備軍が技術革新の恩恵を受けることにより、高齢者がデジタルテクノロジーとつながることに貢献する、つまり高齢者とICT機器とをつなげる(ブリッジ)ことができるかどうか、ブリッジ役に影響する要因があるのか、というのが本研究の目的である。そこでこの調査を実施すべく、R5(2023)年度は研究計画を精査し、予算に見合う、そして現実的に実施できる内容に組みなおす作業を行った。 本研究ではデジタルテクノロジーの習得が周囲の人々に波及し、周囲の人々もその恩恵を受けるようになるかどうかを確認することが必要になる。それには既存の評価尺度等はないため、半構成面接を実施し、波及状況を聞き取る計画である。そこで半構成面接を実施するための質問記録用紙を新たに作成した。また波及効果を検証するための情報を得るべく評価用紙:生活でのデジタル機器使用調査などの自記式質問紙も作成した。 高齢者予備軍が習得するデジタルテクノロジーは栄養管理アプリの入手と使用としているが、栄養管理アプリの選定をし、それに伴い使用方法の教授やサポートする内容について検討した。 デジタルテクノロジーの習得には学生がサポーターを務め、2週間の間はサポートする計画であるが、そのサポートスケジュールを組み必要な人員数を算出すると同時に、複数名を同時に、個人情報を保護しながらサポートする方法についても検討し、使用する機材の準備も行った。研究対象者を募集するための各団体への交渉も当面の募集分を終えた。 当施設の倫理委員会へ研究についての倫理審査を申請し、同委員会とのやり取りをして、審査を受審している最中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1年目は介入対象者選定のための調査の実施と対象者の選定を行う計画であった。しかし配分予算で当初計画の600名対象の郵送調査を実施できるかどうか、実施した場合2年目以降の介入研究ができるかどうかの見極めに手間取り、研究計画の見直しに長時間を要した。その結果、倫理申請書類の作成も後ろ倒しになり、1年目の内に承認を得ることができず、「やや遅れている」状況である。
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今後の研究の推進方策 |
倫理審査承認後にただちに調査が開始できるように、調査の調整や可能な範囲で研究協力者のリクルートを進めておくとともに、使用機器のレンタル手続き等を開始したい。見直し研究計画では、研究対象者予定数80名の介入には約15か月が必要である。そこで2年目ではその2/3程度までは実施したい。
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