研究課題/領域番号 |
23K11948
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
澄川 幸志 福島県立医科大学, 保健科学部, 准教授 (30455729)
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研究分担者 |
小池 祐士 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (10610694)
村上 正和 日本医療大学, 保健医療学部, 講師 (10913618)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 転倒予防 / 視線 / 注意 / 認知症 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、認知機能の低下している者が、歩行時にどこを見ているのか?という点について解明し、その視線の特性を応用した転倒予防策を考案することである。これまでの転倒予防は、筋力やバランスといった身体機能面のアプローチや、段差の解消や床材の解消といった環境面への対策が主であった。しかし、認知機能の低下も転倒リスク要因の一員であり、また認知機能が低下した者においては視線の動きが健常者とは異なることが報告されている。本研究ではこの点に着目し、歩行中の視線の動きから認知機能が低下した者の視線の特徴を明らかにし、より効果的な転倒予防策についての検討を行うものである。
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研究実績の概要 |
高齢者の転倒は、身体的苦痛を生じさせるだけでなく、QOLの低下や要介護状態となるきっかけにつながるため、高齢者が安心・安全に生活できるよう転倒予防策を実践する必要がある。転倒のリスク要因は身体機能面低下や居住環境の段差など多岐にわたるが、認知機能の低下も転倒リスク要因の一つであることが報告されている。高齢化の進展に伴い、認知機能の低下している高齢者も増加しているため、認知機能の低下を考慮した転倒予防策を考案する必要がある。 一方、認知機能の低下した者は健常者と比較して、図形の重要な部分を見ない、目標物を探索する際に長時間を要するといった視線の特性が現れることがすでに報告されており、認知機能の低下と視線には関連があることが考えられる。 本研究の目的は、認知機能の低下している者が、歩行時にどこを見ているのか?という点について解明し、その視線の特性を応用した転倒予防策を考案することである。本研究ではこの点に着目し、歩行中の視線の動きから認知機能が低下した者の視線の特徴を明らかにし、より効果的な転倒予防策についての検討を行うものである。 上記研究目的を達成するために、2023年度は、研究使用機材の調達および研究のプロトコルの検証を行うために予備的研究として、地域在住高齢者を対象に基本情報の収集、身体機能、認知機能の測定、歩行時の視線計測を行い、現在、予備的研究で収集したデータの解析を行い、2024年度以降の本データ収集に向けての調整を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初使用する予定であった機材の機能的な不備があり、急遽代替機を用意する必要性が生じたため、研究の開始が遅れた。機材がそろったうえで、下半期より予備的研究のデータ収集を開始しているが認知機能低下者のデータ収集が難渋している。以上より、本研究課題はやや遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
予備的研究のデータ解析を行ったうえで、研究プロトコルの調整を行い、本データ収集に取り掛かかる
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