研究課題/領域番号 |
23K11961
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
木村 正子 青山学院大学, 理工学部, 助手 (20968432)
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研究分担者 |
矢口 雄大 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 技術職員 (80511592)
松田 雄二 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (70516210)
北川 啓介 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20335095)
夏目 欣昇 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40362321)
藤井 綺香 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究員 (30981857)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 精神障害 / 発達障害 / 自閉症 / カームダウン / 感覚過敏 / パニック / 環境調整 / スヌーズレン / 自閉症・発達障害 / 感覚刺激 / 共生社会 |
研究開始時の研究の概要 |
感覚過敏を有するとパニックを起こしやすいが、リラックスできる環境に入ることでパニックを沈静できる。そのため、必要時に気持ちを落ち着かせる「カームダウン室」が使えることは、共生社会実現のために必要な要素となる。本研究では、発達障害を有する当事者が社会生活を快適に営むためのカームダウン室の普及に向けて、各公共施設や教育機関、職場等でカームダウン室が活用されるために必要な要素を、①環境整備の実態調査、②当事者調査、③事業者側への調査、④プロトタイプ(使われていない部屋の活用・簡易設計の部屋の作成)の考案により明らかにし、各施設の担当者等がカームダウン室を設置・実装できるシステムを構築する。
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研究実績の概要 |
発達障害や自閉症などの精神障害を持つ人々にとって、感覚過敏が原因となり、社会生活において健常者との「障壁」を感じ、困難な場面が多くある。しかし、日本の公共施設では感覚過敏を有する人が、自らをコントロールするための場所が殆ど整備されていない。感覚過敏を有するとパニックを起こしやすいが、リラックスできる環境に入ることでパニックを沈静できる。そのため、必要時に気持ちを落ち着かせる「カームダウン室」が使えることは、共生社会実現のために必要な要素となる。本研究では、発達障害を有する申請者が社会生活を快適に営むためのカームダウン室の普及に向けて、各公共施設や教育機関、職場等でカームダウン室が活用されるために必要な要素を、①環境整備の実態調査、②当事者調査、③事業者側への調査、④プロトタイプ(使われていない部屋の活用・簡易設計の部屋の作成)の考案により明らかにし、各施設の担当者等がカームダウン室を設置・実装できるシステムを構築する。そして、感覚過敏・自閉・発達障害の有無に関わらず誰もが活躍できる共生社会の実現を目指す
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本研究に関する査読付き論文が2本掲載が決定し、国際会議デモ発表2件、招待講演2回、海外口頭発表2件、実証実験として福祉施設と高等学校にご協力を頂きカームダウンスペースの設置を実施した。実証実験結果は2024-2025年度内には統計データを習得できる見込みであり、研究を開始し1年で当初計画以上の成果と対外発表を実行できた。
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今後の研究の推進方策 |
実証実験として福祉施設と高等学校にご協力を頂きカームダウンスペースの設置を実施したため、今後調査としてはアンケート結果による統計データを収得予定である。また、青山学院大学にカームダウンスペースを設け、学内での実証実験を実施する予定である。既にインスタントハウス型のカームダウンスペースは用意してあるので、学内倫理審査が通り次第直ぐにでもカームダウンスペースを設置する。そして、カームダウンスペースの社会実装のための統計データや、他の施設でのカームダウンスペースの実証を含めて広がりを検証する。
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