研究課題/領域番号 |
23K11977
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
渡辺 寛望 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (30516943)
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研究分担者 |
丹沢 勉 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (00452136)
小谷 信司 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (80242618)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 環境地図 / 視覚障害者 / 移動支援 / 特徴抽出 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,交差点や階段などの歩行中のランドマークと危険な場所の画像特徴と音響特徴を収集し,視覚障害者の安全な目的地までの移動を支援するシステムを研究開発する.視覚障害者の歩行において音響特徴は非常に重要な情報であり,本研究では,ランドマークの画像特徴と音響特徴,転倒や衝突などの危険が生じる場所の画像特徴と音響特徴を明らかにする.さらに,屋内・屋外問わず歩行中の危険を検出し,より安全な移動経路を提示する移動支援システムを構築する.
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研究実績の概要 |
視覚障害者が自立した生活を送るためには単独歩行が必要である.しかしながら,視覚障害者の単独歩行には多くの危険が伴う.駅のプラットホームからの転落や歩道からの飛び出しによる自動車・自転車との接触事故はなくならない. 本研究では,視覚障害者の自立移動支援を目的として歩行中のランドマークや危険な場所を自動的に検出し,使用者に通知することで安全に目的地までナビゲーションするシステムを研究開発する.GPS電波が受信可能な屋外だけでなく,駅構内などのGPS電波が受信できない屋内での移動も可能なシステムを構築する. 2023年度は,GPSの電波が届かない屋内環境において,歩行を記録した.カラー画像に加えて,カメラからの距離(深度)を取得可能なRGB-Depthカメラを用いて,3次元地図と歩行経路を記録した.さらに,カラー画像と深度画像を用いて,壁・床・天井・上り階段を検出し,進行可能な方向を通知する機能をシステムに実装した.晴眼者を被験者として評価実験では,情報提示のタイミングに改善の必要があったが,曲がり角と階段では情報を提示し,目的地までのナビゲーションを実現した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度の計画通り,カラー画像と深度画像を用いて,3次元地図と歩行経路を記録した.学習によるランドマークの自動検出には至らなかったが,学習方法を検討した.さらに,カラー画像と深度画像を用いて,進行可能方向を自動的に検出し通知する機能と,ランドマークの上り階段を自動的に検出して通知する機能をシステムに実装した.晴眼者を被験者として評価実験では,情報提示のタイミングに改善の必要があったが,曲がり角と階段では情報を提示し,目的地までのナビゲーションを実現した.
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究は,カラー画像と深度画像に加えて音情報を同時に収集し,ランドマークの特徴を検討する.さらに,複数人の歩行経路を記録し,学習環境を構築して危険な場所の特徴を検討する.得られた研究成果は,学術講演会や国際会議で発表し,他の視覚障害者・視覚障害者に関係する人・研究者と意見交換を行い,より良いシステムを構築する.
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