研究課題/領域番号 |
23K12002
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
|
研究機関 | 宮崎公立大学 |
研究代表者 |
川瀬 和也 宮崎公立大学, 人文学部, 准教授 (90738022)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | ヘーゲル / 自律 / 疎外 / 真正性 / 共同行為 / 労働 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題の核心を成すのは、「〈真正な自己authentic self〉とは何か」という問いである。「本当の自分」とは何か、という日常的な感覚から生まれるこの問いは、人の生き方の根幹に関わっている。本研究この問いに、ヘーゲル『精神現象学』における実践哲学の再構成によってアプローチする。また、現代社会において人の自律をどう捉えるべきかという、現代の倫理学の課題解決にも貢献することを目指す。
|
研究実績の概要 |
ヘーゲルの実践哲学と現代行為論に関する融合的な研究を進めてきた。『精神現象学』を中心としたヘーゲルの主著の読解、先行研究の分析と、現代の行為論に関わる先行研究の分析を進め、論文執筆と学会発表を準備している。 研究成果は、国内学会(日本哲学会)と、国際学会(4th Biannual Conference of Australian Hegel Society)においてそれぞれ口頭発表した。国内学会での発表では、マイケル・ブラットマンとスージー・キルミスターの自律論の違いを明らかにした。また、国際学会での発表では、ヘーゲルの相互承認論・労働論と共同行為論に関わる問題について論じた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ヘーゲルの著作の分析と、先行研究の分析を予定通り進めている。また、国際学会で一つ、国際学会で一つの口頭発表をすることができた。
|
今後の研究の推進方策 |
引き続き、ヘーゲルの著作の分析と、先行研究の分析を行う。また、研究成果を口頭発表することと、これまでの口頭発表の成果をまとめ、査読論文の執筆と書籍を公刊することをめざす。
|