研究課題
若手研究
本研究は、ビザンツ帝国末期(13-14世紀)のキリスト教(東方正教)における聖母(生神女)マリア崇敬について、当時を代表する正教思想家であるグレゴリオス・パラマス、フィロテオス・コッキノス、ニコラオス・カバシラス、および、彼らに対立した人文学者ニケフォロス・グレゴラスらのテクスト読解を中心に、当時の社会的背景の分析や聖堂装飾に関する近年のビザンツ美術史における成果も取り入れながら、解明する試みである。その際には、カトリックやイスラームとの比較も視野に、それぞれの専門家との国内外における研究協力体制を構築する。