研究課題/領域番号 |
23K12083
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
北原 圭一郎 香川大学, 教育学部, 准教授 (50848471)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 源氏物語 / 日本古典文学 / 和歌 / 贈答歌 / 物語 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、平安時代の贈答歌の実態を踏まえて、『源氏物語』の贈答歌の作為性を明らかにすることを目的とする。 研究方法としては、まず平安時代の勅撰和歌集・私家集・日記文学などから男女の恋の贈答歌を収集し、贈歌に対する返歌の応じ方にどのような類型性があるかという点から調査する。そこで明らかになった実際の贈答歌の詠まれ方と『源氏物語』中の贈答歌を比較し、各場面の状況や人物関係に応じてどのような作為や描き分けがなされているかを考察する。 この研究を通して、『源氏物語』が同時代の習俗を踏まえながらどのように脚色し、優れた虚構の作品となりえているかという問題の一端を明らかにすることができる。
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研究実績の概要 |
主に『源氏物語』宇治十帖論について執筆した。成果として「中の君から浮舟へ―早蕨巻・宿木巻―」(『香川大学国文研究』48号)及び「薫と浮舟―東屋巻・浮舟巻―」(『国語と国文学』2024年7月号)を発表した。 前者では、薫と中の君の結びつきの可能性及び浮舟の物語への転換の論理について、後者では、宿木巻と東屋巻の断絶、薫と中将の君の思考、浮舟の恋情や入水の経緯などについて、作中和歌や和歌的表現を視野に入れつつ論じた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
宇治十帖のうち、早蕨巻・宿木巻・東屋巻・浮舟巻まで視野に入れて論じた。
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今後の研究の推進方策 |
宇治十帖のうち、未執筆の橋姫~総角巻、蜻蛉巻~夢浮橋についての分析を進める。
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