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中近世移行期における幸若舞曲の享受と武家文化をめぐる基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K12105
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分02010:日本文学関連
研究機関国文学研究資料館

研究代表者

粂 汐里  国文学研究資料館, 研究部, 特任助教 (50838050)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2027年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワード幸若舞曲 / 幸若歌謡集 / 舞の本 / 舞々
研究開始時の研究の概要

本研究は、15世紀~17世紀に流行した語り物芸能である幸若舞曲が、上演・読書・鑑賞の場でいかに享受されてきたのか、(1)小規模な芸能集団も含めた禁裏・幕府・市井における活動実態の整理と分析、(2)主に大名家に伝来した幸若歌謡集の制作背景、(3)「舞の本」刊行以前と以後の幸若舞曲テキストの悉皆調査、以上三つの観点から分析し、幸若舞曲というジャンルをとりまく中近世移行期の武家社会の文化環境を明らかにするものである。

研究実績の概要

本研究は15世紀から17世紀に流行した語り物芸能である幸若舞曲の上演・読書・鑑賞の場における享受の解明を目的として、①小規模な芸能集団も含めた禁裏・幕府・市井における活動実態の整理と分析、②主に大名家に伝来した幸若歌謡集の制作背景、③「舞の本」刊行以前と以後の幸若舞曲の悉皆調査、以上の三つの観点から分析を進めることを目的とする。
初年度は、②の作業として、本研究の基礎資料となる幸若歌謡集の諸本リストの作成、現存伝本の書誌調査および画像撮影を中心に行った。現存が確認できる幸若歌謡集26点のうち、紀州徳川家に仕えた幸若少兵衛正信の署名を有する国文学研究資料館所蔵本(寛永19年写)と、国文学研究資料館に寄託される田安徳川家本(文化8年写)の、以上2点の書誌調査を終えている。また、近年新出した神道家・神龍院梵舜の書写になる幸若舞曲5番5冊と幸若歌謡集1冊(以下、総称して「梵舜本」と称す)についても調査を終えた。この梵舜本については、詳細な本文紹介がなされていないため、翻刻作業を行った上で、他の伝本の本文と比較し、現在、本文系統の確認作業を行っている。また、梵舜本を取り巻く芸能・文芸環境について考察するため、梵舜の日記『舜旧記』を精読し、関連記事の抽出を行った。これらの成果については、他の幸若歌謡集の本文を確認し、校合ができ次第、査読雑誌にて報告する予定である。また、現存伝本を見渡すための諸本の書誌データおよび本文異同の一覧表の作成も、最終年度の完成を目指し、進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

現存が確認できる幸若歌謡集26点のうち、主要な伝本9点の書誌調査および写真撮影を令和6年~7年の間に終える予定であったが、半数以上の伝本の調査が未着手である。

今後の研究の推進方策

宮内庁書陵部所蔵本、福井県立図書館本、上野学園大学日本音楽史研究所所蔵本などの、調査の見通しが立ちやすい資料からまずは調査を行いたい。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 和本の魅力を伝えるには―人文知コミュニケーターの活動を通じて2023

    • 著者名/発表者名
      粂汐里
    • 学会等名
      同志社大学古典教材開発研究センター第7回「古典教材の未来を切り拓く!」研究会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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