研究課題
若手研究
本研究は、15世紀~17世紀に流行した語り物芸能である幸若舞曲が、上演・読書・鑑賞の場でいかに享受されてきたのか、(1)小規模な芸能集団も含めた禁裏・幕府・市井における活動実態の整理と分析、(2)主に大名家に伝来した幸若歌謡集の制作背景、(3)「舞の本」刊行以前と以後の幸若舞曲テキストの悉皆調査、以上三つの観点から分析し、幸若舞曲というジャンルをとりまく中近世移行期の武家社会の文化環境を明らかにするものである。