トニ・モリスンとウィリアム・フォーナー文学における、インセスト・タブーの表象研究

• 研究課題/領域番号: 23K12124
• 研究種目: 若手研究
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 小区分02030:英文学および英語圏文学関連
• 研究機関: 熊本県立大学
• 研究代表者: 吉田 希依 熊本県立大学, 文学部, 講師 (70828855)
• 研究期間 (年度): 2023-04-01 – 2026-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2023年度)
• 配分額: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円); 2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円); 2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
• キーワード: アメリカ文学 / トニ・モリスン / ウィリアム・フォークナー / インセスト

研究開始時の研究の概要

本研究は、アメリカ20世紀の小説群を対象に、家族の問題、特にインセスト（近親相姦）の表象について明らかにしようとするものである。母親と息子、父親と娘、兄と妹の間の近親相姦的関係は、登場人物が自己について考えるきっかけになったり、家父長的な権力を強化する手段となったりと、一筋縄ではいかない複雑さを内包していることが多い。本研究はトニ・モリスンを出発点としてインセストのテーマを描く20世紀アメリカ小説を取り上げ、アメリカ文学におけるダイバースな欲望の複雑さを明らかにしようとするものであり、21世紀になってなお「規範」を押し付ける社会に一石を投じる。