研究課題
若手研究
本研究は、ルーマニア、及びモルドバに分布する少数派言語であるブルガリア語における言語接触に起因する言語変化の仕組みを社会との関わりの観点から体系的に明らかにすることを目的とする社会言語学的研究である。フィールドワークによって音声データによる言語資料を収集し、少数派言語が多数派言語との接触によって受ける言語構造の変化の実態や仕組みの記述・分析を行う。その上で、少数派言語であるブルガリア語の言語構造の変化には、ブルガリア系住民を取り巻く社会や接触状況といった要因がどのように、またどの程度関与するのかという問題に関して、両国のブルガリア語諸方言を対象に比較の観点から分析・考察を行う。