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「かわいい」イメージと結びつく音声・音韻的特徴の実験的探究

研究課題

研究課題/領域番号 23K12180
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分02060:言語学関連
研究機関関西大学

研究代表者

熊谷 学而  関西大学, 文学部, 准教授 (40793849)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードかわいい / 音象徴 / 音声学 / 音韻論 / 日本語 / 音声 / 音韻 / 言語間差異
研究開始時の研究の概要

日本語には「かわいい」という言葉があり、英語では‘cute’や‘pretty’と一般的に訳される。しかし、日本語の「かわいい」は多くの意味を有しており、定義するのが容易ではない。ところが、日本語話者は日常的に「かわいい」と感じる体験をしていることから、「かわいい」という感情を引き起こす要因が存在すると考えられる。
これまで、行動科学や感性工学において「かわいい」に着目した研究は行われてきたが、言語学においてはほとんどなかった。そこで、本研究では音象徴(音と意味やイメージが結びついている現象)の観点から「かわいい」イメージと結びつく音の特徴について、実験的に検証する。

研究実績の概要

本研究の目的は「かわいい」イメージと結びつく音声・音韻的特徴(子音・母音・音節構造やアクセントを含む)について探究することである。まず、「かわいい」イメージと結びつく形態構造の研究を行った。具体的には、反復形(重複形)は非反復形に比べて「かわいい」イメージと結びついているという仮説を立てた。無意味語を用いた実験検証の結果、反復形(重複形)は非反復形に比べて「かわいい」イメージと結びついているという予測通りの結果を得た。この結果の報告は、下記に述べる書籍の一部に組み込んだ。
次に、「かわいい」イメージと結びつく子音や形態構造について、過去の研究結果と上記の結果を書籍にまとめた。また、女性アイドルのニックネームや「ゆるキャラ」の名前に見られる接尾辞「ちゃん」の変異形や反復形を取り上げ、「かわいい」という音象徴の観点から分析を行い、書籍にまとめた。書籍の執筆はすでに脱稿しており、2025年度内に出版予定である。また、上記の書籍のメインテーマとなる「かわいい」イメージと結びつく子音や形態構造について、今後の課題も含めた原稿を執筆し、心理学系の雑誌に寄稿した。これは、言語学の観点からアプローチした「かわいい」について、心理学を専門とする読者へ向けた内容で、言語学と心理学の間をつなぐ、学際的な役割を担う。本論文も、2025年度内に出版予定である。
さらに、「かわいい」とつながる[p]の音を取り上げ、[p]の数が増えると「かわいい」と判断されやすいかという音韻論の累積問題に関する実験を行い、共同研究の論文としてまとめた。本論文は、すでに学術雑誌に投稿済みである。また、「かわいい」イメージと結びつく母音に関する研究を進めた。データの分析が終わり、論文にまとめている。本論文は、学術雑誌に投稿する予定である。

現在までの達成度
現在までの達成度

2: おおむね順調に進展している

理由

「かわいい」イメージと結びつく形態構造に関する実験を行い、その結果を書籍にまとめたため。また「かわいい」イメージと結びつく母音については、すでに結果の分析は終わっており、今後、学会発表や論文投稿を行う準備ができているため。

今後の研究の推進方策

「かわいい」イメージと結びつく母音、あるいはそれに関連した実験の実施や、論文投稿を行う予定である。また、本研究を通じて作成した、女性アイドルのニックネームや「ゆるキャラ」の名前について、音象徴の観点からさらなる分析を行う予定である。

報告書

(2件)
  • 2024 実施状況報告書
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2025 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] EXPRESS[P] in expressive phonology: Analysis of a nicknaming pattern using ‘princess’ in Japanese.2024

    • 著者名/発表者名
      熊谷学而
    • 雑誌名

      Phonology

      巻: 40 号: 3-4 ページ: 267-290

    • DOI

      10.1017/s0952675724000101

    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Japanese speakers can infer specific sub-lexicons using phonotactic cues2024

    • 著者名/発表者名
      Kawahara Shigeto、Kumagai Gakuji
    • 雑誌名

      Linguistics Vanguard

      巻: 10 号: 1 ページ: 35-49

    • DOI

      10.1515/lingvan-2024-0097

    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] 音韻・形態構造およびアクセントの音象徴―赤ちゃん用オムツの名前を題材とした事例研究―2022

    • 著者名/発表者名
      熊谷学而・川原繁人
    • 雑誌名

      音声研究

      巻: 26 号: 3 ページ: 97-108

    • DOI

      10.24467/onseikenkyu.26.3_97

    • ISSN
      1342-8675, 2189-5961
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 最適性理論と調和文法、どちらが良いか?「ぴめ呼び」のMaxEntシミュレーション2025

    • 著者名/発表者名
      熊谷学而
    • 学会等名
      第20回音韻論フェスタ
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
  • [学会発表] 「かわいい」言語学―「かわいい」音韻・形態構造―2025

    • 著者名/発表者名
      熊谷学而
    • 学会等名
      関西音韻論研究会
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
  • [学会発表] 接尾辞「ちゃん」の変異形選択2025

    • 著者名/発表者名
      熊谷学而
    • 学会等名
      東京音韻論研究会
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
  • [学会発表] Japanese speakers can infer specific sub-lexicons using phonotactic cues2024

    • 著者名/発表者名
      川原繁人・熊谷学而
    • 学会等名
      日本音韻論学会春季大会
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
  • [学会発表] 女性アイドルのニックネームにおける接尾辞「ちゃん」のバリエーションに関する音象徴的分析2023

    • 著者名/発表者名
      熊谷学而
    • 学会等名
      第167回日本言語学会全国大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] ニックネームの接尾辞において「かわいい」音韻素性はいくつ必要か?2023

    • 著者名/発表者名
      熊谷学而
    • 学会等名
      第166回日本言語学会全国大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2025-12-26  

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