研究課題/領域番号 |
23K12182
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
三木 浩平 近畿大学, 理工学部, 講師 (00815681)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 語彙処理 / 文理解 / 発達的変化 / 同綴異義語 / 第二言語 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、英語を第二言語とする日本人英語学習者が、同じ綴りであるにも関わらず複数の意味を持つとされる同綴異義語(homograph)に対して持っている心内での語彙的知識と、その同綴異義語を英文読解時に視覚的に認知する際の認知処理過程が、言語への繰り返しの接触によってどのように発達的に変化するのかを検証する。特に、言語的な接触量が限られている外国語環境で英語を学習する日本人英語学習者に焦点を当て、同綴異義語に対する心内の語彙的知識とその認知処理過程の発達的変化を検証することを通して、究極的には第二言語における文理解時の語彙処理能力の発達過程を解明することを目指す。
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研究実績の概要 |
【研究概要】本研究では、英語を第二言語とする日本人英語学習者が、同じ綴りであるにも関わらず複数の意味を持つとされる同綴異義語(homograph)に対して持っている心内での語彙的知識と、その同綴異義語を英文読解時に視覚的に認知する際の認知処理過程が、言語への繰り返しの接触によってどのように発達的に変化するのかを検証する。特に、言語的な接触量が限られている外国語環境で英語を学習する日本人英語学習者に焦点を当て、同綴異義語に対する心内の語彙的知識とその認知処理過程の発達的変化を検証することを通して、究極的には第二言語における文理解時の語彙処理能力の発達過程を解明することを目指す。
【令和五(2023)年度実施内容】令和五(2023)年度では、本研究により関連があると思われる第二言語習得、語彙処理、リーディングに関する先行研究を参照しつつ、関連する理論や先行研究の実験結果を整理することを行った。そして、今後の調査として実施する心理言語学的実験の具体的手法の検討、実験材料の選定、実験プログラムの検討と確認を行った。また情報収集として国内外の学会にも出席し、関連分野の動向を確認することができた。
【意義,重要性】 本研究では今後、日本人英語学習者が同綴異義語を認知的に処理する際の語彙処理速度の変化を検証することを目的として実験を実施していく予定であるが、実験手法や実験材料等について内容を検討し、計画が一定量進んだことは、特に今後の研究の進展に関連して意義、重要性があったと思われる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
調査として実施する心理言語学的実験のデザインの検討、実験素材の選定と作成に予定よりも大きく時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
令和六(2024)年度では日本人英語学習者の英文読解時における同綴異義語の認知処理について、調査を進めることを予定している。収集できたデータの分析に基づいて、理論的考察を深め、研究成果を国内外の学会において報告する。またその後、国内外のジャーナルへ投稿し最終的な成果を公表することを目指す。
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