研究課題
若手研究
本研究は、商人層・農民層の子供に広く学ばれた商売往来諸本の振り仮名に着目し、その平仮名字体の使用種類の推移を明らかにする。この調査結果を商人層・農民層の子供の最低限の平仮名字体の習得状況と位置づけた上で、他の往来物や、先行研究で明らかにされている文学作品の使用平仮名字体と対照し、識字の観点から、近世期に使用された平仮名字体の種類を位置づけることを目的とする。