研究課題/領域番号 |
23K12212
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 前橋工科大学 |
研究代表者 |
溝口 愛 前橋工科大学, 工学部, 准教授 (10824823)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2027年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 第二言語習得 / 撥音 / 調音 / 日本語 / 超音波 / 鼻音 / 発音 / 中国語 |
研究開始時の研究の概要 |
日本語学習者における発話時の調音運動(主に舌の動き)を超音波診断装置を用いて明らかにする。日本語学習者の発音については、音の長さや音程、文のイントネーションなど、音響的な側面から論じられることが多いが、調音データを収集することの困難さから、調音的な側面から学習者の特徴を明らかにした研究は極めて少ない。本研究では、特に撥音「ん」に着目し、英語、中国語、韓国語母語話者を対象に、学習者と母語話者の調音的特徴を分析し、学習者の発音の明瞭性向上に役立つデータを提供する。さらに、実験により得られた多言語音声データと調音データの分析を行い、通言語的に見られる音声と音韻の関係についても議論していく。
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研究実績の概要 |
研究初年度である令和5(2023)年度は、防音室を購入し、実験環境の整備を進めた。さらに、本研究の前提となる研究(19K13254)で収集した日本語、英語、中国語、それぞれを母語とする話者の調音データの分析を進めた。テーマとなっている日本語撥音「ん」の調音点について、前提研究にて一部データの結果を発表済みであるが、今後、すべてのデータを分析し、総合的な議論をまとめる。 超音波診断装置で記録した舌運動動画データの分析については、さまざまな解析手法があるが、本研究では、一般化加法モデル(Generalized Additive Models: GAM)による解析を導入し、舌輪郭を統計的に比較することを可能にした。また、正中矢状断面の舌輪郭を描画する際、直交座標ではなく極座標を用いると統計処理を行う上でより正確なモデル作成ができるため、極座標を用いたGAMモデルを採用した。さらに、発話時の舌位置のばらつきを極座標GAMモデルを用いて数値化するプログラムを作成した。 超音波舌画像の分析手法については、国立国語研究所 共同利用推進センター・言語資源開発センター主催の第2回 音声生成に関する計測技術に関するハンズオンセミナー、および日本音響学会2024年春季研究発表会にて、言語研究への応用方法等を含めた事例紹介を行った。 また、超音波舌画像による多言語研究のための研究グループを立ち上げ、研究会を開催する等、超音波舌画像を用いた言語研究普及のための活動を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通り防音室を購入し、実験環境の整備を行っている。収集済データについても、計画通りに分析を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、実験で収集したデータの分析をさらに進め、各母語話者データ間の比較を行い、学会発表、論文投稿へとつなげていく。
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